RCMセンサとは

電気抵抗値を利用し、金属の腐食減肉量を測定する腐食センサとなります。
温度による抵抗の変化を補正するため、金属電極を同一面に並べ、片側は防食材料を被覆することで露出(腐食)側との抵抗値の比率から腐食量を求めます。

センサの種類

環境に合わせて様々な仕様から選択できます。
下記ラインナップだけでなく、ご要望に合わせてカスタマイズすることも可能です。詳しくはお問合せまで

フラットタイプ

  • 金属電極をセンサ基板に埋め込み、表面のみを露出

フレキシブルタイプ

  • 曲面での計測に対応

オーバーラップタイプ

  • 金属電極を基板に貼り付け、金属全面が露出された状態

ストレートタイプ

  • 電極幅を広くし、局部腐食の影響を軽減

外観・構造

測定される電気抵抗の値を大きくするため、金属電極は細長い形状をしております。実際の測定では温度変化の影響を抑えるために、横に配置して被覆した同形電極の電気抵抗をリファレンスとし、リファレンス電極と露出電極との電気抵抗の比から腐食量変化を算出します。

仕様

材料

炭素鋼、純亜鉛、アルミなど ※ご支給材より作製可能(要相談)


ケーブル

防水コネクタケーブル1m ※長さや仕様変更可能(要相談)


測定機器との接続

防水コネクタ  ※特殊加工にも対応(要相談)


測定機器

SRCM-301 SRCM-301R


寿命(目安)

CR RATE50%で交換を推奨 ※環境に合わせて仕様変更可能


耐熱温度

60℃ ※耐熱仕様に変更可能

オプション

設置環境に合わせてオプションを組み合わせることも可能です。

延長ケーブル

  • 距離が離れている場合に使用
  • ワンタッチ式で取り外し簡単

設置環境に合わせて仕様変更可能です。
ご要望等ございましたら下記よりお問合せ下さい。

導入事例

鉄塔

高電圧電線付近でも測定実績があります

沿岸部

しぶきのかかる環境下でも設置可能です

重塩害環境にも適用可能です

高架下などに設置実績があります

工場

ACMと併用して排ガス等腐食因子の影響を調査できます

土壌

土中での測定実績があります

車両

寒冷地などの厳しい条件にも対応可能です

配管

フレキシブルタイプを用いて配管の減肉量を測定できます

関連論文

  • 電気抵抗式Zn-RCMセンサを用いた大気環境中における亜鉛めっきの腐食評価
  • 様々な環境下における電気抵抗式 RCM センサの出力と実腐食との関係
  • 電気抵抗式RCMセンサの局部腐食発生時の挙動検討
  • Zn-RCM センサによる大気腐食モニタリング
  • 電気抵抗式 Zn-RCM センサによる大気腐食モニタリング
  • 様々な環境下における電気抵抗式 RCM センサの出力特性
  • 電気抵抗式 RCMセンサの局部腐食発生時の挙動検討